映画「母と暮らせば」を観ました。![]()
オススメです。
吉永小百合さんと二宮和也さんが親子の役で、
長崎弁も上手、繊細な演技、息もぴったりでした。
家族や大切な人との別れ…。![]()
広島、長崎の原子爆弾投下だけでなく、東日本大震災の時もそう。
病死、事故死でも突然の別れを余儀なくされてしまうこともあります。
また、関係が破局して、生きてお別れする場合だってそう、「別れ」は辛いものです。
突然市民の頭上に落とされた一発の原子爆弾の悲劇。![]()
遺族は、心の準備ができないまま、遺体も特定されないまま
諦めきれない悔しさや、
持って行き場のない怒りを持って
戦後生き抜いて来られた複雑に葛藤する気持ちを
理解出来たように思いました。
惨さは表現せずに柔らかなタッチで、心に染み渡るように、
遺族だけでなく、亡くられた側の気持ちまで伝える
巧みな脚本の映画です。![]()
実際70年前の長崎で、私の叔母さんは、原子爆弾投下の日、
爆心地近くの小学校の工場に学徒動員されていました。
私の母は、焼け野原を探しに行った時に、すさまじい光景にショックを受けた上に、
何度も探し回ったけれど、
とうとう人々の変わり果てた姿の中から
姉と特定するに至らなかったそうです。
その恐ろしい経験がトラウマになって、母は、蝉時雨の暑い夏になると、
50年経って、毎年、夜中に悪夢でうなされていました。
私は、小さい頃から母のトラウマ体験を目の当たりして育ちました。
その母が生きていたら、おそらくこの映画を一緒に観に行ったであろうと思い、
私は一人で観に行ってきました。
山田洋次監督が、井上ひさしさんの戯曲「父と暮らせば」の長崎版」母と暮らせば」の構想を引き継いだ映画だそうです。
描かれた原子爆弾投下の瞬間の描写は、トラウマ体験のある人や
小さな子どもが観ても大丈夫。
二宮和也さん演じる医学生の視点からのCGは、
原爆のグロテスクな恐ろしい部分をいっさい排除した上で、
人間が作り出した核というものがどれだけの威力で、
恐ろしい戦争兵器だということを見事に表現しています。
その一瞬に
一般市民の被害者の立場で、立ち会った感じさえ感じました。
戦争に翻弄される人々の細やかなこころのひだまで
本当に良く描かれていて、
亡くなった叔母や苦しんだ母を思い、目が腫れるほど、泣きました。
亡くなった叔母の分まで、幸せにならんといかんと思いました。
また、今の日本人が忘れかけている
私たちが本来持つ繊細さ、妬みの心、思いやりの心、親子愛、夫婦愛について考えさせられました。
観終わって、ジワジワと感動が私の中に広がってきて、また観たいと思う映画です。

オススメです。
吉永小百合さんと二宮和也さんが親子の役で、
長崎弁も上手、繊細な演技、息もぴったりでした。
家族や大切な人との別れ…。

広島、長崎の原子爆弾投下だけでなく、東日本大震災の時もそう。
病死、事故死でも突然の別れを余儀なくされてしまうこともあります。
また、関係が破局して、生きてお別れする場合だってそう、「別れ」は辛いものです。
突然市民の頭上に落とされた一発の原子爆弾の悲劇。

遺族は、心の準備ができないまま、遺体も特定されないまま
諦めきれない悔しさや、
持って行き場のない怒りを持って
戦後生き抜いて来られた複雑に葛藤する気持ちを
理解出来たように思いました。
惨さは表現せずに柔らかなタッチで、心に染み渡るように、
遺族だけでなく、亡くられた側の気持ちまで伝える
巧みな脚本の映画です。

実際70年前の長崎で、私の叔母さんは、原子爆弾投下の日、
爆心地近くの小学校の工場に学徒動員されていました。
私の母は、焼け野原を探しに行った時に、すさまじい光景にショックを受けた上に、
何度も探し回ったけれど、
とうとう人々の変わり果てた姿の中から
姉と特定するに至らなかったそうです。
その恐ろしい経験がトラウマになって、母は、蝉時雨の暑い夏になると、
50年経って、毎年、夜中に悪夢でうなされていました。
私は、小さい頃から母のトラウマ体験を目の当たりして育ちました。
その母が生きていたら、おそらくこの映画を一緒に観に行ったであろうと思い、
私は一人で観に行ってきました。
山田洋次監督が、井上ひさしさんの戯曲「父と暮らせば」の長崎版」母と暮らせば」の構想を引き継いだ映画だそうです。
描かれた原子爆弾投下の瞬間の描写は、トラウマ体験のある人や
小さな子どもが観ても大丈夫。
二宮和也さん演じる医学生の視点からのCGは、
原爆のグロテスクな恐ろしい部分をいっさい排除した上で、
人間が作り出した核というものがどれだけの威力で、
恐ろしい戦争兵器だということを見事に表現しています。
その一瞬に
一般市民の被害者の立場で、立ち会った感じさえ感じました。
戦争に翻弄される人々の細やかなこころのひだまで
本当に良く描かれていて、
亡くなった叔母や苦しんだ母を思い、目が腫れるほど、泣きました。
亡くなった叔母の分まで、幸せにならんといかんと思いました。
また、今の日本人が忘れかけている
私たちが本来持つ繊細さ、妬みの心、思いやりの心、親子愛、夫婦愛について考えさせられました。
観終わって、ジワジワと感動が私の中に広がってきて、また観たいと思う映画です。