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Channel: ひまわり先生のちいさな玉手箱
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《脅しは、「しつけ」になりません》

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脅しは、「しつけ」になりません。

叩く、怒鳴る、否定する、なじる、無視する、外に締め出す、置き去りにする…

脅しは、子どもにとって、恐怖でしかないから、正しいことを教育したことにはならず、怒られなければいいんだと学んでしまいます。

子どもは、いつ怒られるかと怖いので、怒られないように自分を出せなくなるし、安全を感じられず、いつも疑心暗鬼になって不安を抱えてしまい
おまけに、心から楽しいと感じられなくなります。

保護された子どもさんの笑顔を見ると、心からの笑顔なのか心配になります。

ニュースを見るにつけ、子どもの気持ちを想像して、切なくなります。

S.ウラムス ほか著
「交流分析の理論と実践技法: 現場に役立つ手引き」という本に
生後一カ月の赤ちゃんは、泣いても誰か来てくれなければ
30秒で諦めてしまうというようなことが書いてありました。

赤ちゃんを観察した発達心理学の研究なのでしょう。

30秒って短いようですが、赤ちゃんの泣き声の長さをストップウォッチで測ってみると
30秒は、案外長いのではないかと思います。

赤ちゃんの泣き声は、母親にとって居た堪れないものです。

その場に母親が居て、赤ちゃんの泣き声を聴けば
すぐに赤ちゃんの元に行ってあげたくなる気持ちになるものです。

親に依存していて、親なしでは一人で生きていけない無力な子どもにとっての30秒がどれ程長く感じるものかという想像力が
育児には必要なのかもしれません。

子どもが外に出されたり、置き去りにされるのは、ほんの短い時間でも恐怖。

ヤンチャなのが子ども。

言うこと聞かないのが子ども。

子どもが怒られるようなことをしたら、《心の栄養》不足だと思って
沢山かまって、抱きしめて、「大好き」と伝えて、微笑みかけて、関心を示して…
《心の栄養》をたっぷり与えてあげましょう。

そして、好ましい行動をした時に、いっぱい褒めてあげるという《心の栄養》もしっかり与える。

そうすれば、美味しい《心の栄養》で、子どもの心はお腹いっぱいになって、
もうマズイ《心の栄養》を求めての問題行動をする必要もなくなり、子どもの問題行動は減っていくのです。



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