
体と心を犯す悲劇の正体現代人は、なぜ幸福になれないのか
長崎の保護者支援教育研究所で発行した「そして親になる」でも愛着の問題について取り上げました。日ごろのカウンセリングでも愛着のカウンセリングは、とても重要な役割を果たしてくれています。
「愛着障害」「母という病」で愛着障害について書かれた岡田尊司先生の文庫本でお勧めの本があります。
「死に至る病」あなたを蝕む愛着障害の脅威岡田尊司著光文社新書780円+税
カバーより引用します。
死に至る病とは絶望のことである、
と、かつて哲学者キルケゴールは書いた。
絶望とは、神を信じられないことを意味した。
だが今日、死に至る病の正体は、「親の愛さえも信じられない」こと、
つまり「愛着障害」に他ならないー。
豊かになったはずの社会で、生きづらさを抱える人が増え続けるのはなぜか。
心も身体も苦しく、死んでしまいたいと思う人が増え続けている理由は。
現代に突如現れた、治療困難な数々の障害の背景にある、共通の原因とは。
「愛されず、愛せなくなった」社会、
「世話をしなくなった」社会で、生きる意味を見いだす術はあるのか。
各章のタイトルは以下の通りです。
第1章 現代人は、なぜ幸福になれないのか
第2章 「現代の奇病」と、生きづらさの根本原因
第3章 生命をつなぐ仕組み、愛着
第4章 オキシトシン系の異常と、愛着関連障害
第5章 愛着障害の深刻化と、その背景
第6章 「大人の発達障害」にひそむ愛着障害
第7章「死に至る病」からの回復